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こんにちは相続対策コンサルタントの司法書士 鈴木敏弘です
本日は、遺言書に関するとても面白い本をみつけましたので、ご紹介です
筆者は、「ホンマでっか!?TV」にも遺言コンサルタントとしてご出演されていた、佐山和弘先生(行政書士)です。実際に佐山先生が体験された様々な経験を、面白く、そして感動的に書かれているので、お堅い遺言書の本とは違って、楽しく読める一冊です。
「生命保険には9割近くの人が加入するのに、
遺言書は1割未満の人しか書いていない」その一文を読んで、確かにその通りだと思いました。
みなさん生命保険には、当たり前のように加入されるのに、
なぜ遺言書は残しておかないのか。生命保険は、自分の死後 残された家族が困らないように加入されるものですが、遺言書も生命保険同様、残された家族が困らないように残しておくべき、
いや残さなければならないものなのです。そのほか、とても参考になることがたくさん書かれていたのですが、遺言がもつ力 「遺言力」について とても共感できたので、今回はそちらだけ抜粋してご紹介しますね。
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●遺言がもつ力●
①あなたの大切な人を、相続トラブルから守る力②あなたの大切な人に対して、愛と感謝の想いを伝える力
③あなたの残された家族を困らせる、面倒で煩雑な相続手続きをラクにする力
④あなたの財産を、最後まであなた自身で処分することを可能にする力
⑤あなたの第二の青春を、より楽しくしてくれる力
⑥あなたの大切な人に、生きる勇気を与える力
これらの遺言力は非常に強力で、
しかも15歳以上であれば、原則誰にでも使えます。「遺言力」を使わなかったばかりに、大切な家族を悲しませてしまった人がたくさんいます。
----------–(以上、「日本一楽しい! 遺言書教室」より抜粋、一部省略)
佐山先生の本にも書かれていましたが、遺言書は財産の配分についてだけを書くものではありません。
確かに、自分の財産を誰にどれだけ相続させるかが大事なポイントではあります。
けれど、それ以上に、自分の死後残される大切な人たちへ、今までの感謝の気持ちや想いを伝えるメッセージも書くことができるのです。
大切な人とは、相続人となる人たちだけではありません。
自分の親友や恩師に対しても、メッセージを残すことができます。また、相続人であっても財産を相続できない人たちへ、どうして相続させられないのか等自分の想いをメッセージにして伝えることで、相続争いを避けることもできます。
ご両親に書いてほしいけど何て言ったら書いてくれるのかわからない、
遺言書が本当に自分に必要なのかがわからない、という方にぜひオススメです。