こんばんは。
相続対策コンサルタント 司法書士の鈴木敏弘です
少し間が空いてしまいましたが、今日も生前に簡単にできる相続対策について、お伝えします。
第1回 「預金口座は3つ以内」はこちら
第2回 「同一銀行の口座は1つに」はこちら
番外編「預金口座をまとめる際の注意点」はこちら
第3回 「預貯金一覧表を作りましょう」はこちら
生前に簡単にできる相続対策のひとつとして、財産を管理する会社をよく吟味する、ということも大切です。
これからお伝えすることは、あくまで相続手続きを念頭においた解釈です。
相続手続きを進める際、メガバンクとよばれる大手銀行や、大手証券会社、信託銀行等の場合と、そうではない小さい地方銀行や組合系の金融機関、証券会社、信託銀行の場合とでは、手続きにかかる時間や手間が異なります。
<大手金融機関(銀行、証券会社等)>
・相続手続きに慣れている担当者が多い。
・相続手続きに関する詳しい資料(手続きにおける必要書類一覧表等)が揃っている。
・戸籍謄本や印鑑証明書の原本は還付してもらえる。
・郵送または最寄支店窓口での手続きが可能。
<それ以外の金融機関(地方銀行や組合系金融機関)>
・相続手続きに不慣れな担当者もいる。
・相続手続きに関する詳しい資料がない。
・除籍謄本や改製原戸籍にも、発行期限がある。
・戸籍謄本や印鑑証明書の原本を還付してもらえない。
・被相続人口座がある支店窓口でしか受け付けない(最寄支店ではだめ)場合がある。
などなど・・・
上記はあくまでこれまでの経験上の話であり、一概には言えません(地銀や組合系金融機関でも大手金融機関同様の対応をしていただける場合も勿論あります)が、ざっと比較しただけでも大きな違いがありますよね
単純に言えることは、大きい金融機関のほうが、はじめての相続手続きでも迷うことなく、比較的スムーズに手続きが進められる、ということです
もしお手元に、地銀や組合系金融機関の口座がいくつもあるようであれば、少しでも少数にまとめておくか、大手金融機関にまとめてしまうと、のこされた相続人の手間が大幅に減らせます
なお、しつこいようですが、これは相続手続きを進めることを前提としているため、その他条件(金利やサービス等)を考慮しているわけではございませんので、その点何卒ご理解ください。
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