今日は昨日のつづき、「相続放棄について」です。
昨日の記事「相続放棄について~相続放棄とは~」
相続放棄をする場合、デメリットとも言うべき、注意すべき点があります。
●相続放棄をする上で注意すべき点●
相続人が相続放棄をした場合、次に相続人となるべき順位にある方が相続財産を引き継ぐこととなる
上記について、下記例を挙げます。
(例)
多額の借金を抱えた夫が亡くなり、妻と子どもは相続放棄手続きをしました。
この場合、夫の両親が健在であった場合、借金の請求は夫の両親へいってしまいます
つまり、相続放棄をした相続人はもともと相続人ではなかったとみなされるため、相続放棄をした方の次に相続人になる立場の方が、新たな相続人となるのです
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上記のような例の場合、妻と子どもが相続放棄をした後、次の順位にある夫の両親も相続放棄をする必要があります(両親も財産を受け継ぎたくない場合)。
また、両親も相続放棄をすると、次の新たな相続人となる夫の兄弟姉妹がいる場合、兄弟姉妹にも相続放棄をしてもらう必要があります(兄弟姉妹も
このように、相続人が次から次へと変わり、変わった都度、相続放棄手続きを進めなければなりません。
その上、相続放棄できる期限も決められているため(※期限について、詳しくは明日以降にお話します)、自分が相続放棄をしたからといって何もしないでいたら、次の相続人は「自分が相続人になった」ことを知らず、相続放棄できる期限が過ぎてしまい、相続放棄をすることができなくなってしまいます。
つまり、相続放棄をする場合は、自分の手続きが終わってすべて終わるのではなく、次に相続人になる人が誰なのか、事前にきちんと調べて、その方に事情を話すなり、今後の対応策(その方にも相続放棄手続きを行なっていただく等)を練っておくべきです
また明日も引き続き「相続放棄」の注意点についてお送りします。
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8-1 相続放棄について~相続放棄とは~
今日は久しぶりに、相続手続き一覧の内容を更新いたします。
今日から数日は、「相続放棄」の手続きについてです。
まず、相続放棄とは・・・
● 相続放棄 ●
つまり、相続財産を一切受け取らないことです。
いくら親族が借りたお金とはいえ、
相続が発生したことにより、有無を言わさず多額の負債を抱え込むなんて、なんだか腑に落ちない話ですよねそして、相続放棄をすると、最初から相続人ではなかったとみなされます。
つまり、代襲相続もおこりません。そして、相続放棄をする場合、注意すべき点があります。
長くなってしまうので、このつづきはまた明日にします
つづきを更新しました「相続放棄の注意点」
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7 四十九日法要について
今日はまた、相続手続き一覧の内容を更新いたします。
前回までの「相続手続き一覧」はこちらから
故人のお通夜、お葬式が終わっても、仏教の場合、亡くなってから七日ごとに法事・法要を行なう習慣があります(無宗教である日本人の方は、昔から続いているこの習慣を取り入れることが多いです)。
ご遺族の方は、七日ごとの裁きの日に合わせて法要を行ない、故人がきちんと成仏できるように祈ります。
まず、故人の命日も含めて七日目に行なうのが、初七日(しょなのか)とよばれるものです。
この日は、「故人が三途の川のほとりに到着する日」とされています。
故人が緩流か急流か激流かのどれを渡るか、神の裁きで決まる大切な日とされていて、故人が緩流を渡れるよう、のこされたご遺族が法要をします。
初七日は、骨上げ(火葬がすんだ遺骨を拾い上げ、骨壷に入れること)から2~3日後となります。
ただし現在は、遠方の親戚に葬儀後また集まっていただくのは大変なので、葬儀の日に遺骨迎えの法要と合わせて行なうことが多くなっているようです。
そして、故人が亡くなられてから49日間を「中陰(ちゅういん)」と呼びます。
この間、7日ごとに閻魔(えんま)大王による裁きが行なわれ、極楽浄土に行けるかどうかの判定が下される、と言われているのが四十九日目とされています。
ちなみに、四十九日目は別名「満中陰(まんちゅういん)」と呼ばれ、この日が忌明け(きあけ)とされます。
※忌明けとは、喪が明けることを意味します。
四十九日は、それまで喪に服していた遺族の方が、ようやく日常生活にもどる日でもあります。
●四十九日の数え方●
亡くなってからの日数の数え方については、亡くなった日を含めて数えるのが一般的です。
四十九日は、亡くなった日を1日目、翌日を2日目と数えて、49日目に行なわれる法要です。
●四十九日に行われる主な行事●
忌明けの法要(満中陰法要、七七日法要とも言われます)
・納骨……四十九日に行なわれる場合が多い。遅くとも三回忌までに納骨します。
・開眼供養(仏壇開き)…新規に仏壇を購入した場合のみ行なわれます。
なお、 法事の日程を決める際、法要の日が平日にあたる場合には、直前の土曜日か日曜日にずらすのが一般的です。
※法要の日をずらす場合は、遅れてはいけないとされています。
もし忌日より早めに行なうなら、何曜日でもかまいません。
用意するものとしては、
・施主は引出物を用意します。
・参列者は、御供物料、御仏前、御香料などを持参します。
なお、四十九日の法要のあと納骨されるケースが多いようです。
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