今日もまた、戸籍にまつわる話をしたいと思います。
現在の戸籍は、以前のような手書き記入ではなく、コンピュータでの入力となり、かなり読みやすくなりました。
しかし、相続手続き上、亡くなった方の戸籍に関しては原則、出生から死亡までの戸籍記録がすべて必要となります。
そのため、以前の様式で書かれた戸籍も読み取ることが必要となります。
昔の戸籍の中には、「変体仮名」とよばれる文字が使われていることがあります。
現在ではひらがなの字体の統一化が進み、変体仮名が使われることはなくなりましたが、昔は変体仮名やひらがなが混用されていたそうです。
資料を参考にしながら、変体仮名を書いてみました↓
※写真をクリックすると拡大して見えます。
携帯で撮影したので、あまり画像が良くないのですが・・・
それぞれ、何と言う漢字(ひらがな)を表しているかわかりますか?
左上から順にご説明しますと、
左上 → 可(か)
左下 → 多(た)
右上 → 許(こ)
右下 → 婦(ふ)
上記の各漢字が、かっこがきの中に書かれているひらがなの元となった漢字(字母)の一つと言われています。
ちなみに現在使われているひらがなの字母は、一つの漢字をもとにしているわけではなく、様々な漢字がもとになっています。
上記変体仮名をみると、左下は「さ」にも似て見えますし、
右上は「は」、右下は「ぬ」にそっくりです。
もし戸籍を読むうえで、ん?と思うような字体があれば、一度「変体仮名」で検索してみると、該当する文字が見つかるかもしれません
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