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その死に方は、迷惑です

こんにちは。

相続対策コンサルタントの司法書士 鈴木敏弘です

今日はすごいタイトルの本をみつけたので、ご紹介です。

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内容としては、

丸自分の最後は、自分でまもるしかない
丸 いま、あなたが死んだら迷惑です
丸 遺言書は、なんのためにつくるのか
丸 こんな人は遺言書をつくらないと大変!
丸 本当に「使える」遺言書をつくろう
丸 生前三点セットで老後をまもる
丸 あの人に遺言書を書いてもらうための方法

この7項目に分けて、事例を交えながら細かく解説されていらっしゃいます。

以前、行政書士の佐山先生が書かれた本にも書かれていましたが、この本の中でも、生命保険と遺言書の比較をされていらっしゃいます。
 →行政書士の佐山先生が書かれた本について

「生命保険は万一のとき、受取人にまとまったお金が入る。
保険金の額にもよるが、一家の大黒柱を失っても今後の生活費に困らなくてすむという点で、大きなメリットがある。

一方、遺言書には、遺族が故人の財産をスムースに引き継げるというメリットがある。

遺族が遺産分割協議でもめて いやな思いをしたり、配偶者がこれまで住んでいた家を追い出されたりしないように、遺族の生活をまもることもできる。

つまり、

生命保険は遺族の金銭面について保障をし、

遺言書は遺族の生活面をまもることができる

という点で、大きな意義があるといえる。」

また、遺言書はなんのためにつくるのか、という項目の中では、

「いくらあなたは家族のことを信じていても、相手がこちらの気持ちを理解してくれているとはかぎらない。

たとえ長年連れそった夫婦でも、言葉に出さないで自分の考えを具体的に伝えようなんて、テレパシーでもなければ無理な話だ。」

確かにそのとおりだと思います。

この本の中でも書かれていますが、

「うちの家族は仲が良いのが自慢で、私が死んだからと言って、なにもモメたりすることなんてありませんよ」

と思っているのは、実はあなただけかもしれないのです。

ほかの家族はそれぞれ、なんらかの不満を抱いていて、あなたが亡くなっ
た後に、それが表面化するかもしれません。

自分の「思い」は、きちんと形にしないと相手には伝わりません。

あなたが生きているならば、言葉や行動に出して、相手に伝えることも可能ですが、亡くなった後は、当たり前ですができません。

生前に口頭で伝えていても、形あるもので残しておかなければ、証明するものがなく、自分の願うとおりに実現できるかは定かではありません。

いつか、日本でも遺言書作成が当たり前のようになり、学校の授業などでも取り上げてもらえるようになるといいですね

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遺言力

こんにちは

相続対策コンサルタントの司法書士 鈴木敏弘です

本日は、遺言書に関するとても面白い本をみつけましたので、ご紹介です
筆者は、「ホンマでっか!?TV」にも遺言コンサルタントとしてご出演されていた、佐山和弘先生(行政書士)です。

実際に佐山先生が体験された様々な経験を、面白く、そして感動的に書かれているので、お堅い遺言書の本とは違って、楽しく読める一冊です。

「生命保険には9割近くの人が加入するのに、
遺言書は1割未満の人しか書いていない」

その一文を読んで、確かにその通りだと思いました。

みなさん生命保険には、当たり前のように加入されるのに、
なぜ遺言書は残しておかないのか。

生命保険は、自分の死後 残された家族が困らないように加入されるものですが、遺言書も生命保険同様、残された家族が困らないように残しておくべき、
いや残さなければならないものなのです。

そのほか、とても参考になることがたくさん書かれていたのですが、遺言がもつ力 「遺言力」について とても共感できたので、今回はそちらだけ抜粋してご紹介しますね。

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●遺言がもつ力●

①あなたの大切な人を、相続トラブルから守る

②あなたの大切な人に対して、愛と感謝の想いを伝える

③あなたの残された家族を困らせる、面倒で煩雑な相続手続きをラクにする

④あなたの財産を、最後まであなた自身で処分することを可能にする

⑤あなたの第二の青春を、より楽しくしてくれる

⑥あなたの大切な人に、生きる勇気を与える

これらの遺言力は非常に強力で、
しかも15歳以上であれば、原則誰にでも使えます。

「遺言力」を使わなかったばかりに、大切な家族を悲しませてしまった人がたくさんいます。

----------–(以上、「日本一楽しい! 遺言書教室」より抜粋、一部省略) 

佐山先生の本にも書かれていましたが、遺言書は財産の配分についてだけを書くものではありません。

確かに、自分の財産を誰にどれだけ相続させるかが大事なポイントではあります。

けれど、それ以上に、自分の死後残される大切な人たちへ、今までの感謝の気持ちや想いを伝えるメッセージも書くことができるのです。

大切な人とは、相続人となる人たちだけではありません。
自分の親友や恩師に対しても、メッセージを残すことができます。

また、相続人であっても財産を相続できない人たちへ、どうして相続させられないのか等自分の想いをメッセージにして伝えることで、相続争いを避けることもできます。

ご両親に書いてほしいけど何て言ったら書いてくれるのかわからない、
遺言書が本当に自分に必要なのかがわからない、

という方にぜひオススメです。

家族を幸せにする遺言書のつくり方

こんばんは。

相続対策コンサルタントの司法書士 鈴木敏弘です

本日もまた、私がオススメするものを紹介したいと思います。

家族を幸せにする遺言書のつくり方―相続のしくみ、手続きもすっきりわかる!/本橋 美智子さん
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まず、この本を手に取ったのは、「家族を幸せにする」という、とても心にグッとくる言葉が入っていたからです。
日本で売られている遺言書に関する書籍の多くは、「モメない」やら「争わない」やら、ネガティブな言葉をタイトルとするものです。

以前の記事にも書きましたが、日本でももっと、遺言書に対するイメージがポジティブなものになればと、私は願っています。

この本は、遺言書をつくるための基礎知識からはじまり、目的別の実例集も書いてあるので、自分に当てはまる目的があれば、とても参考になります。

また、最初のページには、「遺言書の必要度が1分でわかる YES/NOチェックシート」なるものもついているので、遺言書を書こうかどうか悩んでいる方も、自分に遺言書はどのぐらい必要なのか、検討すべき度合いはどのぐらいかがわかります

そして、この本の一番素晴らしい点は、すべての説明について、図解がつけられていることです。
文章の説明だけでは、なかなか頭の中で整理できない解釈も、図解があることでスッと頭に入ってきて理解しやすいのではないかと思います。
正直、文章を読まず、図解のページを見るだけでも、とても勉強になります。

遺言書は書きたいと思うけれど、なかなか本(文章)を読む気にはなれない・・・
そんな方にはぜひオススメしたい1冊です。

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