

今日は、相続手続き上でもよく問題となる、嫡出子、非嫡出子についてを簡単にご説明したいと思います。
まず、「嫡出子」とは、「ちゃくしゅつし」と読みます。
ちょっと気合いを入れて読まないと、噛んでしまいそうな読み方です。
嫡出子とは・・・
法律上の婚姻関係とは、入籍をした夫婦のことです。
近年では、「婚内子」とよばれたりもします。
もっと詳しく嫡出子を説明すると、
① 婚姻関係にある男女の間に生まれた子
② 婚姻中に妊娠して、離婚した後に生まれた子
③ 婚姻中に妊娠して、父親の死亡後に生まれた子
④ 未婚時に生まれ、その後父と母が入籍。その後に父親が認知した子
⑤ 父親に認知されたものの未婚時に生まれ、その後に父と母が入籍した子
⑥ 養子
が嫡出子とよばれます。
その逆の、非嫡出子とは、法律上の婚姻関係にない男女の間に生まれた子どものことです。
つまり、上記の①~⑥の項目に当てはまらない子どもが非嫡出子にあたります。
日常生活を行なう上では通常どちらであれ変わらない権利を持っていますが、相続手続きを行なう上では大きな差が生じてきます。
それはたとえ、同じ母親のお腹から出てきたとしても、です。
同じ母親のもとで生まれ育ってきたはずであるのに、母親が亡くなり、いざ相続手続きを行なおうとした時、はっきりとした権利の差があることに気付きます。
長くなってしまったので、今日はこのへんで・・・
つづきはまた明日です
つづきを更新しました「嫡出子と非嫡出子の相続分の違い」
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どういうものが相続財産になるのか?


本日は、どういうものが相続財産と言われるものなのでしょうか?
という質問にお答えします。
まず、相続財産とは、被相続人が亡くなった当時、残っていたプラスの財産とマイナスの財産のすべてのことをいいます。
以下、ざっと簡単に項目をあげてみますね。
《プラスの財産》
●不動産
宅地、農地、建物(マンション、アパートなど)、店舗、居宅、借地権、借家権
●現金、有価証券
現金、預貯金、株券、貸付金、売掛金、小切手
●動産
自動車、家財、船舶、骨董品、宝石、貴金属、美術品
●その他
電話加入権、ゴルフ会員権、慰謝料請求権、損害賠償請求権など
《マイナスの財産》
●負債
借金、買掛金、住宅ローン、小切手
●税金関係
未払いの所得税や住民税、その他未払いの税金
●その他
未払いの家賃や地代、未払いの医療費など
相続財産について、詳しくはこちら
こうして項目をあげてみると、自分の財産をすべて把握するだけでも、結構大変かもしれません。
自分ですら把握するのが大変なのですから、いくら家族とはいえ、相続人がすべての遺産を把握するのはなお大変な作業です。
のこされる相続人の手間を少しでも減らすためにも、生前に自分のプラスとマイナス両方の財産を整理した一覧表を作成しておくことをオススメします。
財産目録の作成について
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相続に関連する漢字の読み方~いごん?~
相続手続きの中で出てくる漢字の読み方には、なかなか聞きなれないものが多くあります。
例えば、「遺言」です。
これは、「ゆいごん」、と一般的には読まれていると思います。
私も司法書士の勉強を始めた後に知ったことですが、司法書士など専門家の間では、
「いごん」
と読まれています。
そのため、ついついクセで、ご相談いただいたお客様に、いきなり 「いごん」 と言ってしまうと、
「いごん」・・・?????
となって他のことをお話しても、頭に入ってこなくなりますよね。
ですので、私はなるべく分かりやすいようにと心がけ、
「ゆいごん」
と言うように意識してるのですが、たまに、
「いごん」
と言ってしまったときのお客様のポカーンとした顔を見て、
「すみません、『ゆいごん』です」
と言いなおしたことがあります。
遺言以外にも改製原戸籍です。
これは、
「かいせいげんこせき」
といいます。
ただし、現在戸籍(げんざいこせき)と紛らわしいので、
「はらこせき」と言われることがよくあります。
他にも、競売は
「きょうばい」 「けいばい」
など、どっちが正しいと思われる方がいると思いますが、
「いごん」でも「ゆいごん」など、結局全部正しいのです。
また、戸籍謄本についても、現在はコンピュータの普及によってデータ化されたので、戸籍謄本を厳密に言うと、戸籍全部事項証明書に名称が変わっています。
正式名称は変わっても、一般的には
「戸籍全部事項証明書を取りました」、とは言わずに
「戸籍謄本を取りました」
と、ほとんどの方が言います。
一般的には、そのほうが分かりやすいですからね。
なるべく分かりやすい説明をしているつもりでも、こんなに読み方が違うとややこしいですよね。
また、使いなれてしまうと、自分の中ではそちらが基本になってしまうので、今後も気を付けながら仕事をしたいと思います
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