相続手続きの中で出てくる漢字の読み方には、なかなか聞きなれないものが多くあります。
例えば、「遺言」です。
これは、「ゆいごん」、と一般的には読まれていると思います。
私も司法書士の勉強を始めた後に知ったことですが、司法書士など専門家の間では、
「いごん」
と読まれています。
そのため、ついついクセで、ご相談いただいたお客様に、いきなり 「いごん」 と言ってしまうと、
「いごん」・・・?????
となって他のことをお話しても、頭に入ってこなくなりますよね。
ですので、私はなるべく分かりやすいようにと心がけ、
「ゆいごん」
と言うように意識してるのですが、たまに、
「いごん」
と言ってしまったときのお客様のポカーンとした顔を見て、
「すみません、『ゆいごん』です」
と言いなおしたことがあります。
遺言以外にも改製原戸籍です。
これは、
「かいせいげんこせき」
といいます。
ただし、現在戸籍(げんざいこせき)と紛らわしいので、
「はらこせき」と言われることがよくあります。
他にも、競売は
「きょうばい」 「けいばい」
など、どっちが正しいと思われる方がいると思いますが、
「いごん」でも「ゆいごん」など、結局全部正しいのです。
また、戸籍謄本についても、現在はコンピュータの普及によってデータ化されたので、戸籍謄本を厳密に言うと、戸籍全部事項証明書に名称が変わっています。
正式名称は変わっても、一般的には
「戸籍全部事項証明書を取りました」、とは言わずに
「戸籍謄本を取りました」
と、ほとんどの方が言います。
一般的には、そのほうが分かりやすいですからね。
なるべく分かりやすい説明をしているつもりでも、こんなに読み方が違うとややこしいですよね。
また、使いなれてしまうと、自分の中ではそちらが基本になってしまうので、今後も気を付けながら仕事をしたいと思います
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