テレビなどでも著名人が亡くなった後、「親族や親しい友人だけで密葬を行なう」などと報道されることがありますが、近年、密葬を行なう人が増えてきているようです。
密葬は、家族葬ともよばれています。
一般的には少人数で行なわれますが、人によっては数百人規模で行なわれる密葬もあります。
では、葬式と密葬の違いは?
それは、参列者をオープンに受け入れるかどうかという点です。
一般的に行われている通夜や葬式は、親戚や親しい友人だけでなく、生前関係があった会社関係者や取引先、近所の人々なども含め、多くの人が参列します。
そのため、葬儀を行なうにあたっては、各所に連絡したり、参列者へのあいさつ等、遺族に重い負担をかけることになります。
費用面についても、通夜・葬儀における飲食の用意等の金銭的負担があり、また出席者の数を事前に把握することも困難なため、金額の予定を立てること自体も難しいです。
では、密葬はと言うと、基本的に親族や生前親しかった友人など近親者を集めることになるため、あらかじめ出席人数を把握でき、飲食の準備等、予定をたてやすくなります。
また密葬は、全体的な規模も大きくはないため、金銭的負担も軽くなります。
ただし、密葬を行なう上で気を付けなければならない点もあります
密葬では、把握している限りの近親者にのみ亡くなった事実を伝えるため、連絡すべき人への連絡が漏れてしまうケースもあるのです。
そのような場合、
「なぜ私へ知らせてくれなかったの?」
などと、葬儀が終わった後にクレームを言われてしまうこともあるでしょう。
また、葬儀が終わった後、
「葬儀に参列できなかったので、お線香だけでもあげてよいでしょうか」
など、突然の来客訪問に長期間悩まれるケースもあります。
一般的な葬式を行なっていれば、このようなことはあまりないでしょう。
一時の精神的・金銭的負担の軽減を理由に 密葬を選択すると、
逆に後々 長期間にわたって負担を強いられるということも考えられますので、安易に密葬を選択されるのは避けた方が良いでしょう。
何より一番重視すべきは故人の意思ですが、葬儀のやり方や進め方については、ある程度周りの人たちと話し合いながら決めていくのがベストです
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